強さって何?


一昨日久しぶりに白い天井を眺めながら一人で静かに眠れぬ夜を過ごした私。


結果的には病院内で眠れはしなかったので、起きてはいたのですが、静かな環境で色んな事を考えました。


それは、「強さって何?」と言う事。


息子は2年生の頃から歴代の担任の先生に、


「Yuuくん弱いですからね〜」


と言われて来ました。


当時、私は意味が分からずYuu's Diaryのブログにも、


「意味分かんない!腕っ節が弱いって事?腕っ節だけが強いなんてそれが一体何になるの?腕っ節の事だけなら弱くて結構!!」


と吠えた事も幾度かありました。


が、今考えると本当に私っておバカ。。><


口に出して先生と話すと、アハハって笑われそうですが、何が腕っ節よ!全然腕っ節の強さではない事がようやく分かりました。


それは


「心の強さ」


そう言う事だったんですよね。


それに気付いたのが、この5年生も終わりに近づいて来た時。


5年生になって一度荒れた子が、いきなり下校途中で息子の腹部を思いっきり数回蹴って来た。


それもサッカー部の子。


意味が分からず、帰宅後にすぐに学校の先生へ連絡。


結果、暴力をふるうのに原因がなく、すごくイライラしていてたまたまそこに通りがかったのが息子だったから思いっきり蹴ったとの事。


その時は無言ではあったけれども、息子は反射的に当たっても痛くないように腹筋に力を入れて身体を逃したので、たいして痛くはなかったというのが本音だけど、サッカー部の子のキック力はあなどれないので、私が学校へ連絡。


そこにいたから・・・理由はない・・・と言う言葉に恐ろしさを感じた1回目。


それから年が明けて2回目は、友達と一緒に帰っていたら別の子が蹴って来た。


やはりサッカー部の子。


サッカー部の中で何かあるのかな?と思ったのと、2度もサッカー部の子にやられた事に激怒した私は当然学校の先生に連絡。


今回も、別にYuuだから蹴ったわけではなく、むしゃくしゃしていたし、息子が一緒に帰っていた友達と話がしたかったから。。。などの理屈にならない理屈。


1回目も2回目も息子が嫌いだからとか、息子だから蹴ったという理由ではなかったので、少し安堵もしたけど。


2回目は、息子が吠えた。


息子を蹴りながら、相手の子が


「おらおら、仕返ししてみろよ!俺を殴ったり蹴ったりしてみろよ!!」


と言って来た時に、息子が


「俺の手はお前を殴る為にあるもんじゃねぇ!俺の脚は人を蹴る為にあるんじゃねぇ!殴りたけりゃ殴れよ!お前の足はサッカーボールを蹴る為にあるんじゃなかったのか?人を蹴る足なんていらねぇよ!!」


学校の先生からその子の家に連絡をした時に、その子自身から先生は聞いたそうです。


先生は涙を流しながら、


「そう言う言葉が言えるYuuくんの心の強さ、そして我慢強さ、痛みに耐えながらどう言う気持ちでそう言う事を言ったのか分かるの?先生は君を許せない!!」


と言ったそうです。


その時に、相手の子は息子に対して、はっと我に返り、妙に息子への親近感と強い物への憧れにも似た思いを抱いたようです。


まぁ現実は、それ以降息子には全く手も出さずに、親しく近づいてくるようにはなったそうですが、他の弱い子にはまだ叩いたり蹴ったりしているそうで。。。


まぁ環境と言う言葉がありますが、その頃から学校ではあちらこちらのクラスがガタガタを音を立てて学級崩壊と言う事が起こってました。


その学級崩壊に巻き込まれたのか、はたまた日々の学級崩壊の現状を子供自身らも目にしていて、落ち着かないのか、そう言う子らからの鬱憤のはけ口にされた息子だったのですが、息子は今は芯がぶれない。


環境には左右されない子になっています。


それで、びくともしない。


加えて、口の暴力を続けていた子達に対しては、同じ事を繰り返さないように、自分の手で鉄拳制裁を加え、黙っているからと言ってなめるんじゃない!と、1発ずつこぶしを振りおろした結果、最近は口の暴力のはけ口の相手を変えた様子。


まぁ現実としては賛否両論あるかとは思いますが、私はこれは我が家的には大正解。


息子のいつでも手を出すではなく、我慢しながらも耐えながらも、限度が切れると人間って何するか分かんないぞ?いい加減にしろ!もっと考えて言葉は口にしろ!!と言う事を身をもって教え、それから数日後に学校の先生と別件で話をする事があった時に、私の方からそれを口にしましたが、他の先生もその事は知ってらして、ニコニコと


良いと思いますよ!いつ息子さんがそう言う刃を向いてくれるのか。。と待ってました。


との事でした。


我慢も出来る、嫌だからすぐに手を出すわけではなく、タイミングを見て、きちんと相手に制裁を加える。


息子さん、本当に強くなりましたね!立派です!!


とまでおっしゃって頂きました。


私は、先生が暴力を息子がふるった事に否定的な事を言われたら、反論するつもりでした。


謝罪なんてする気はなく、とことん先生と戦ってやるつもりでした。


が、先生の口から聞いたのは、


強くなりましたね。


それも、腕力ではなく


心の強さ。


あ〜息子が弱いと言われてたのは、こう言う事だったのね。。。と改めて気付いた事でした。


長くかかりましたし、トラブルに巻き込まれる事は多々ありました。


息子が原因ではなくてもね。


今は、全くありません。


学校の中でもあちらこちらでトラブルが勃発しているようですが、息子は全くの蚊帳の外です。


心に太い芯が入ったのかもしれません。


この強さ、守ってあげたいと思います。


でも、ここまで来るのに本当に学校では5年かかりました。


長かったです。


途中、親も子も本当に辛かった事が多々ありました。


今は強くなった息子に万歳です!!