学級崩壊をみて考える事
人の振り見て我が振り直せ・・・
昨日、息子の学校の学習発表会に行って来ました。
そこで目にしたのは、低学年の頃から問題の多い学年だったのは承知の上ですが、春から最終学年を残すのみとなった今、バラバラと色んな物が音を立てて崩れて行っているようで、先生達の表情からその苦悩ぶりが伺えました。
他のクラスの数人により二つのクラスが崩壊。
困り果てた先生方。
担任の先生も学校へ来なくなり、もうひとつのクラスの先生は体を壊し。
昨年だったか、一昨年だったかに教育実習に来ていた若い先生がおられましたが、その先生が正式に教員免許?を取得され正式に先生にはなったけど、別の小学校。。と言う所までは聞いてはいましたが、あれ?そこにいるじゃん?と思った昨日。
どうも、非常勤なのか何なのかはわかりませんが、息子達の学年に教育実習に来ていた事もあり、ある意味バラバラなこの学年のHELPに来てくれているようです。
昨日、色んな現実を目の当たりにして、保護者達も少し色んな不安を覚えましたが、自宅に帰って色んな事を思い出している時に、今先生達が子供に対してどういう風に接しているのか、どう言う風に指導しているのか。。と言うのをおっしゃっていた事を思い出しました。
息子の学年は4クラスあります。
息子はその中の1組。
問題があるとしているクラスは2組と4組。
先日たまたま二つのクラスが学級閉鎖になりましたが、皆が安堵して学校生活を送ったそうです。
が、学級閉鎖が解けた瞬間。。。それぞれがざわつき、昨日までの静かな穏やかな学校生活は終わった〜。。今日からまたうるさい日々が始まる。。と言っていたそうです。
そう言う子達(後者のクラス)に担任の先生達がどのように指導しているのか。
先生達は、まず人の事を言うよりもまずは自分。
そこで出たのは、
あなたたちはまだ十分に5年生にはなってはいない。
まずは自分たちがしっかりとした5年生になり、そして6年生となり、学校を変えて行ったり学校をひっぱって他の学年の下級生達を引っ張っていかなくてはならない。
それが今自分に本当に出来るのか?
児童会や委員会で下級生達をしっかりとひっぱっていけるのか?
そして、手前勝手な理屈ではなく、周囲はどうなのか?
今、色んな理由で皆を騒がせている子達もいるけれど、そう言う所だけをつついて自分たちの事を棚にあげているとしか先生には思えない。
まぁ本当に言ってる事はそのまま。
ある意味苦肉の策?とも一瞬思えましたが、でも言ってる事は確かな事。
そう言う事もあり、子供達は今色んな意味で頑張っているようです。
そう言う息子が昨夜、ポツリと聞いて来ました。
学習発表会の時に騒いでいたあの子って、何か障害を持っているのかな?
息子が聞いて来たのには理由があり、息子は幼稚園の頃から定期的に児童相談所に行って、色んなお話をしています。
学校の対応や、色んな事。
以前も、学校の対応に納得がいかない事が数学年に渡りあった時に、児童相談所が動いてくれ(直に話せて直に動いてくれたのは児童相談所のみでした)学校側に色んな息子の得手不得手を説明してくれ、必要な対応、必要な支援、息子に対して必要なものは何なのか?色んなテストをして息子を全て口頭や文書うで説明と言うよりも、学校の先生の特徴として数値化する事が必要。
そして、ADHDと言う特性上、息子は(あくまでもADHDの子はではなくYuuと言う人間は!)こう言う事は言わなくても出来る、こう言う事が得意、でも、こう言う事は苦手。。。と言う事を説明してくれた事もありました。
5年生になってからは、今は特に児童相談所に行って話をする事もないよなぁと思っていた矢先に、いつもの定期的な連絡が入り、息子と娘を連れて出向いて行ったのですが、その帰りに児童相談所内で彼とばったり鉢合わせをしたのです。
階段を3人で降りて行く時に、「よっ!」と声が掛かり、ふと振り向くと彼が立っている。
それ以外の会話は彼とはありませんでしたが、きっとその事を息子的に思い出して考えた結果、聞いて来たんだろうと思います。
彼が荒れだしたのは今の話ではないので、色々と息子も考えてたんでしょうね。
息子の口から出た言葉はそれだけではなく、彼はもしかしたら鬱とかを患っててその二次障害とかもあるのでは?とまで考えたようです。
何かの障害の二次障害で鬱になったのか、環境の悪化のせいで鬱になり、そのせいで二次障害になったのかは解らないけど。。とも言ってました。
今、学校では皆が苦しんでる。
苦しんでいるのは、周囲のあなた達だけではない。
学校の先生も、親だって。
そして、きっと一番に苦しんでいるのは、彼ら本人かもしれない。。。
彼の今の症状がどこから来ているのかと言う原因探しも、必要ないし余計な事。
あなたは何故ADHDなの?って聞かれたい?そう言う話を誰かのおうちの中でされているとしたらとっても嫌じゃない?
と言う話を息子としました。
今は流されて、そう言う荒れている子に同調して行く子達も出て来ています。
自分がその子達の標的にならないように、一緒に騒ぎ、毎日廊下に立たされている子もいます。
その子の名前を聞いた時にも、え?そうなの?と驚いたくらいでしたが、息子と話をしたのは、周囲はそう言う場合にどう言う風に対応していけばいいのか?
私にだって正解はわからないし、学校の先生だって苦しんでらっしゃるのは解るし、子供達だって同じ事。
出来るとすれば、あくまでも普通に、何事もないように普通にしている事が一番じゃないかな?
普通にしていても、日常的に頻繁に接する相手ではないだろうし、たまたま話をする機会なんかがあったとしたら、普通に対応する。。それしかないよ。。出来る事って。
息子が、学校で日常的に聞こえてくる(1組にいて4組の騒動が聞こえてくる)怒鳴り声や、廊下でふざけている声、何だか耳が痛くなってきてさ。。と言って来た。
正直苦痛。。。と。
なので、私はすかさず、「ママはたまにおしゃべりを続けるYuuの声に耳が痛くなる事だってあるけど我慢してるんだよ?(苦笑)」と言った。
障害なのかどうなのかはきっと誰にも解らない。
でも、障害だからって障害ではないからって、全く人には関係ない事だし?
人は、障害の有無に限らず、自分で自分の気持ちや色んな事がコントロールしずらくなって荒れる事だってある。
ママはそう言う時にはお酒飲んだりもする。
彼はましてや子供だもん。
自分の中でこうしなければいけないとか、あれをしちゃいけないとか、わかってはいても、色んな事を考えたりすることすらバカバカしくなってきたりね。
そう言う事って、子供に限らず大人にだってあるんだよ。
でもさ、彼は完全に荒れてるんじゃないと思うよ。
だって、学校では荒れてても、毎日学校に来るんでしょ?^^えらいじゃん!!
今日の全体懇談会の時にね、先生が全員を中学校に進学させます!って言ってたの。
だから、色んな意味で今先生達も必死になってるんだよ。
静かに見守る時は見守って、人の事を考える暇があったら、自分の事を良く考えな!!
人のふりみて我がふり直せ。。。
大事な事だよ。
いや、実は私も昨日の学習発表会での子供達の荒れようを観た時には、正直ショックでした。
息子を撮っていた携帯の動画の中にも、その様子が音声で残されてしまい、その動画は観れなくなりました><
劇の最中だったのですが、初めの第一声は、まるで台詞のようでした。
でも、ありえない台詞。
大人でも口に出来ないような恐ろしい言葉。
それを子供達が日々聞いているとしたら、苦痛でしょうね。
ただ一つ、少しだけ救われた事があったとしたら、確かに彼の彼らの言動は今はとっても息子にとっても苦痛だったりはするけれど、それだけではなく、彼に対してどう言う風に接すればいいのかとか、そう言う風に息子が考えてくれた事。
自分の中から何かを誰かを排除するのって、意外と簡単なのかもしれない。
でも、集団と言う中で嫌でも共存していかないといけない相手だとしたら、その共存方法を考える事も必要な事であり、だからと言ってあえて自分から近寄る事はしない息子。
少しだけ息子の年齢相応の成長を垣間見た瞬間でした。