色んな事が見えたり見えなかったり


息子がADHDと診断されたのは、幼稚園の年中さんで入園する時でした。


それからかれこれあと2カ月で小学校6年生になります。


今までの7年間は、本当に右も左も分からずADHDって一体何?と言う事を考えるのが日々。。と言うのが本音。


息子をここまで追い詰めるADHDって何?と。


それが5年生になって実家から帰って来てからは、息子が少しだけ変わりました。


ADHDと言う障害を受け入れ自分でじゃぁどうすれば。。と言う事は考えられる息子。


息子が考えたのは、まずは自分が損をしない対応をする。。と言う事でした。


損得で考えるのは違うのかもしれないのですが、ADHDと言う特性を持つ子の中には息子だけではないでしょうが、何もしてないのに。。。何故か名前が挙がったり、え??と本人が思う事がたくさんありました。


まずは、周囲の子供達に対してもそうですが、まずはYuuはそう言う事をする子じゃない!!と言う認識を学校の先生方に持ってもらうのが先決!だと言ったのは息子です。


その為に?と言う訳ではないのですが、元気な子供達と対等に渡り合うのではなく、たまには痛い思いをしてでも自分は何もしない。。。してない。。と言うのを周囲に認知してもらう事。


ある種の善と悪を周囲にきっちりと分からせるような行動に出たと言う事です。


手を出されても一切手は出さない。


まずはそこから。


そして、自分がイライラしていたりしている時は、あえて一人になる。


一人になったり、一人で学校の裏庭に行ってうさぎなどを見に行ったり、保健室に行ったり。


自分から周囲から離れると言う事ですね。


それは、周囲に自分のイライラの被害がいかないように。


そう言う事も含め、周囲の信頼を少しずつ勝ち得て来た息子です。


とは言っても、すぐにそう言う事が出来るようになったのではなく、ある意味診断されて丸7年が経とうとしてますが、丸7年掛けて自分で覚えた自分も周囲も守る為の手段。


当然、ADHDは治ったわけではなく、細かい色んな事は残っています。


忘れ物があるとかね、提出物の漏れがあるとかね。


今回、学級閉鎖になるにあたり担任の先生からお電話があった際は、後期になって家庭科の授業で作ったエプロンが未完成のまま持ち帰らせたんだけど、どこまで学校で進めたかの進捗状況が知りたいので、持って来て欲しいと本人に言ったけれど、持って来てくれない。。。


なので、こっそりと目に着く所に置いておいて欲しい。。と言われました(笑)


息子曰く、どこに置いたか分からなくなったから放置していた。。そうで><


学級閉鎖明けには持っていけるように既にバッグの中にしまい込むのまでは確認しました。


そんなこんなです。


ADHDも、自分でどこまで何を。。と言う事を知り、一つ一つ自身で潰して行く事によって、周囲とも付きあっていけるし、自分が何に一番に重きを置くのか。。と言う事にも関係してくると思います。


息子は、幼稚園の頃にお友達がいなかった。


一人もいなかった。


他害をするせいで誰もそばに寄って来ないどころか嫌われていた。


そのせいで、一人の寂しさを小さい頃から感じていた息子のまず最初の目標が友達を作る事、対人関係の向上でした。


まぁ対人関係と言うのは、一人でどうこう簡単に出来るものではなく、当然相手あっての事です。


相手の気持ちも考えないといけないし、ハードル高いぞ〜と思っていましたが、今は7年前と比べると雲泥の差である意味楽しい毎日を送っています。


他の忘れ物がある事や、整理整頓が苦手。。と言う事については、まぁおいおいだな。。。とも思っています。


あと大きいのが、親がどこまで子供の事について関わるか。。と言う事。


発達障害を持つと言う事だけで、私もそうですが、主人がとても子供を守るぞ!と言う傾向が強かったです。


それが小学校2年生くらいの頃まで。


学校から担任から守ってもらったその時期は、息子にとっては敵がいない状態でありましたし、過ごし良かったでしょう。


が、担任の先生は皆考えが同じではありません。


それから学年を重ねる毎に、色んな思いをして来ました。


それまでの守るだけの担任から、ある意味の放置担任に代わり、私も迷いながら迷って悩みながらも少しずつ保護の手を緩めて来ました。


4年生の時はまた担任の先生が、発達障害児を守るぞ!と意気込んで下さいましたが、息子から拒否。


5年生の2カ月間だけの経験だった田舎での色々が息子に自信も付けてくれ、今に至ります。


息子のクラスは34人います。


登校拒否をしてもう数年見かけない。。と言う在籍をしているだけのお子さんもいるそうです。


友達は多いけど、ちょっとお勉強が苦手。。と言うお子さんもいるそうです。


皆、それぞれに苦手さがあり、陰ながら努力をしている事を知っている息子。


だから自分がADHDのせいで難しい事を陰ながら努力をするのは当たり前だと言います。


だれも楽をしては生きてはいない。


ある意味悟りの精神か??と思えるような息子の発言は、少しずつ精神的にも息子を強くしてくれました。


あの時の。。。この子には未来があるのか?


いつになったらこの暗闇から抜け出せるのか?


いつか抜け出せる日が来るのか?


泣いて泣いて悩んで悩んで何をどうすればいいのか分からなかった日々から、きっと私も息子も今は抜けだしています。


もちろん苦手な事もありますよ?^^


困る事もありますし。


どうしてこう言う事が。。。出来ないんだ。。と思う事も。


でも、そう言う事に限って私も苦手だったりして^^;


今、悩んでいて苦しんでいて、ドツボにはまっている人もいるかもしれません。


動いても動いてもどうしようもない時もあるかもしれません。


理解をして欲しい、誰か分かって!!と叫んでいる人もいるかもしれません。


でも。。。きっとそれを一番願ってるのは、子供自身。


そしてそれの突破口はやはり子供自身が作って行くのかもしれません。。。


親は辛いですけどね。


苦しむ子供を見ているのは。


と、ふと思った長い長い独り言でした。