地元の人の本音かな?

この辺りはまだ浄化槽系の施設が整っておらず、普通に下水道は下水道で「どぶ」と言うのが存在しています。
加えて、トイレがこの辺り一帯はまだ汲み取り式なんですね。
さすがに昔のぼっとん汲み取りではなく、一見水洗にしか見えない汲み取りです。
その汲み取りを先日お願いした時の来られたおじさんが。。。


「あれ?誰かえ?もしかしてここのお母さん寝込んでるっちゃないやろね。あんた娘って言っても観た事もないし、本当に娘かえ?最近色んな犯罪もあるかいね。」


と言う会話から始まり、少しだけ話をしてました。
最後に言われた事は、「今朝は6件も葬式が入って縁起が悪い朝やった。忙しいわ。でも、こうやって普段見らん顔をみるのもあんまり縁起がいい話じゃないとよね。親がもうそろそろやから帰って来たとね。あんまり年寄りを驚かせんでね。」と。


そっか。。普段はあまり顧みない子達が何故か帰ってくるようになったり、しばらく居ついたりするのも、お年寄り達にはあまり良い事でもないのね。
それだけで、近所中に悪い噂が流れる元にもなるのね。。と言う事を知った。


母は、近所の人達に私が帰って来た理由として、「今回の地震でよ、そりゃぁ娘が住んでるのは神奈川やけど、それでも余震がね〜計画停電とかもあって、色んなめんたる的な事もあって、しばらく落ち着くまで静養させに帰らせたとよ。だから落ち着いたらまたすぐ帰って行くから。旦那はそれでも一人であっちで頑張ってるかいよ。。」と言っていた。


それ以外の理由は存在しないと母は言う。
そろそろ余震も落ち着いて来たし、子供もいつまでも田舎にいさせるのは良くないし、「帰れ!早く帰れ!」これが母の言葉でした。


今回の私と子供達の帰省は、ある意味母の気持ち無視みたいな娘達が勝手に話し合ってやった事であって。。。と言うのが母の意見。
そして、唯一母が譲歩して言った言葉が。。「こう言う事でもないと、ゆっくりと帰って来れないからねぇ。そう言う意味では今回もちょうど良かったんじゃない?まぁ学校を転校せんといかんかったり、旦那さんが一人で2カ月も寂しい思いをしたってのも、お互いに良い経験だったかもしれんし。」だそうだ。


う。。。
何だかね。
滑稽ではありませんか?
一人相撲?
確かに、今回の私の帰省によって、妹では得られなかった情報を色々と得る事も出来ました。


息子のおかげで、息子の同級生や親子会の中の方達と色んな親の話をする事によって、得られる色んな情報もありました。
中にはおばあちゃんのお散歩コースをうちの前に変更にしてくれた方もいて、母に声を掛けて行ってくれる方も出来ました。
まぁこれはね、ある意味息子さまさまのおかげですので、私達の帰省は無駄ではなかったかもしれないとも思います。


でもね、それって些細な事。
帰らなかったら出来なかった事かもしれないけど、こんな事しか出来ないってのが、本当の意味での現実です。
だって、いつか帰るんだもの。
私達は永住するのではなく、帰るんですもの。


そのあたりの溝は、ある意味大きかったかもです。
いつかいなくなるんだからと、母も一線引いていたような気もしますし。


どうしようもないんだけど。
本当にこれってとても苦しかったです。
私としては、「お母さん、ごめんね本当にごめんね」としか言えなくて、帰ってしまう娘をそれでも懸命に早く追い出そうとしてる母を見てると、本当に涙涙なのです。


私帰って来なかった方が良かったのかな。
何だか、やっぱり分かりません。
私がやった事は本当に些細な事。


日南に帰って、色んな事が合わなかったり、この実家にも慣習にも、介護生活にも適応して行くのに必死で、本当に良く泣いた日々でしたが、それももう終わりだと思った瞬間。。また涙です。
今度は、何も出来なくて、本当に永住出来なくて、やっぱり今の自分の家族が大事で、ごめんなさい。。。です。


母とパパとが話をし。
パパが6月1日に息子の横浜の病院に予約を入れました。


今回、宮崎を出るのは、嫁に行った時よりも辛いかも知れないと思います。
でも、色んな事を学びました。
親としてのあり様。
若い頃から苦労しながら私達を育ててきた父と母。
その一生懸命さは、今でも続いていて、毎日を必死で生きています。


今夜寝る前に軽く話した母との会話。


「ほこは色んな人に看取られて死にたい?」に対して私の返答は、「私は若い頃から体が悪くって、きっと死ぬまでには旦那だけでなく、子供達にも迷惑をかけてしまうと思うんだ。だから、死ぬときくらいは生き延びる努力はしたくはないし、なんで教えてくれんかったとね。。と言われてもいいから、さくっと死にたいと思ってる。一人で死んでもいいと思ってる」と言うと、「そこは同じだね。妹達はまだそこまで死ぬと言う事に関しても、残された者の事をとかそういう風にしか考えられない。きっとまだ健康だから。そう言う意味で、辛いだろうけどお母さんの気持ちも分かってくれるよね?あんただったら分かるよね?」と言われました。


まぁ本心は、私は痛いのが嫌いだから、痛くなければいいな!死ぬ前には誰かが教えてくれたら、私の睡眠導入剤を飲んで、寝てまま死にたいなぁと言い、母と大笑い。
「まだ痛いのダメやとね?」
痛いのもだめだし、高い所もだめだし、いまだに観覧車乗れないし、早いのもダメ。。と言いながら、母と大笑いをした今夜でした。


何が正しくて何が間違いで、無いが良くて何が悪くて、本当に正解はなくって、一番いいのは、本人の意思を尊重しながら、見守る事だけなのかな。。とも思った。


子供を見守るのも辛かったり大変だったりするのに、親を見守る事になるとは。。。
すごく遠い目になります。