お薬の服用について


今、ADHDと診断された方、又は専門医から処方されている方で服用されている方は結構いらっしゃると思います。


ただ、これだけは知ってもらいたい事。


皆、お薬を服用してほくそ笑んでいる人はいないと言う事。


お薬を処方し、服用する事になった時は、皆が皆涙し、これでいいのか悪いのか、出る事のない答えを探して葛藤し、服用し続けている今でもその葛藤には変わりはありません。


そして、そのお薬が驚くほどに効く効果のある人もいればあまり効果のない人もいらっしゃるでしょう。


それは、こう言うサイトを始めた頃から何度もブログには書いてはいますが、100人いたら100通りのADHDがいて、息子みたいに驚くほど典型的な純粋ADHDもいれば、少しだけ自閉傾向のあるお子さんもいたり、同じADHDでも、コンサータが効くタイプなのかストラテラが効くタイプなのか、とそれぞれにやはり違います。


我が家では、もちろんケースバイケースでその時々によりお薬等に関して話し合って来ておりますが、結果はいつも同じなんですよね。


お薬を服用し始めた頃の思い。


1年生の時の担任の先生が自身で調べ、勉強して下さっておっしゃって下さった事。

服用しているから治るわけではない。
服用している時こそが大事で、正しい言動、正しい思考、を脳に癖を付ける事がとても大事である、と言う事。


我が家ではそれを忘れずにいたいと思い、息子については娘以上に手を掛けています。


これが意外と難しく、多角的方向から息子を見なくてはいけませんし、押し付けでもいけません。
都度話し合いながら色んな事を考えております。


これは、ある種のペアレントレーニングだとも思っています。


息子から意見を引き出す際の言葉遣いから、こう言う言い方の方が分かりやすくていいね!とか、こんなのはどう?とか、わざと分かりにくい言葉を使い、息子に指摘させてみたり。


これが、我が家のコンサータを服用する意味でもあり、我が家の育児でもあります。


これが誰に対しても当てはまるとも思いませんし、正しいのか?と言うとそれも分かりません。


皆さんが、それぞれに考える育児方法は当然違っていて当たり前だと思っています。
なので、自分達の考えてやっている事について、否定もされたくもありませんし、誰かのやり方を否定をする事もありません。


が、心のどこかに誰かの意見を受け入れる余裕はいつも残しておきたいと思っています。
でないと、自暴自棄になり、がんじがらめになってしまい、それは当事者である子供にとってもとても窮屈なものになってしまうので。


お薬ってきっと永遠のテーマなんでしょうね。
それも、これ!って答えのないテーマ。


今のコンサータを服用している息子と私の率直な意見は。


お薬を服用する事により、他の人への迷惑行為がなくなった。
ある意味自分自身だけの問題となってくれたと言う事は、とても喜ばしい事です。


だって、それが仮に障害と言われて、わざとやっているわけじゃなくても、仕方ない事かもしれない事でも、被害者側に立つと、それはとてつもなく苦しい事だから。


なので、もちろんないに越した事はないと思います。


我が家では息子の他害行動で、多くの子供達を苦しめて来ました。
と、同時に本人も親である私も、その事についてとても苦しんで来ました。


やりたくてやっているわけではない。
でも、やってしまう。
俺なんてもう死んでしまえ!!


これが、お薬を服用する切欠の一つです。


これからも、上手にお薬とは付き合いながらも、辞めどきを見誤らないように、医師とも良く話をしながら診察も進めて行きたいと思っております。